新技術が紡いだ軽量ロングベイトフィネス。
1610L-BFS
これまでのベイトフィネスロッドは、6フィート台前半の短いアイテムが大半だった。というのも、軽いリグを繊細に操作するには短めのレングスが適しており、ベイトフィネス本来の目的を考えれば、ある意味、必然といえるだろう。とはいえ、魚がスレている場所ではベイトフィネスでも遠くからアプローチしたい場面がある。また、ヘビーダウンショットのようにリーダーを用いるリグの場合、ロッドはある程度の長いほうが扱いやすい。しかし、ベイトフィネスロッドはガイド数が多く、重量面での制約がある。また、単純にロッドが長くなれば重くなるのは当然であり、長くするほどダレた調子になりがち。だがこれでは意味がない。長くしたなかでも軽く、あたかもラインを指でつまんでいるかのような操作性がベイトフィネスには不可欠なのだ。「ポイズンアルティマ1610L-BFS」は、フルカーボンモノコックをはじめとする新技術を惜しみなく導入し、スピニングロッド並みの軽さを手に入れた。グリップを通して手に伝わる振動も明確。ヘビダンやライトテキサスですでに実戦に投入しているが、確かな手応えを感じている。
今回は2018年に発売されたポイズンアルティマ1610L-BFSのインプレをしたいと思います。
使用期間としては約半年程度とまだまだ使用歴が浅いですが自分なりに見えてきた点などもありますので併せてご紹介していきたいと思います。
ポイズンアルティマ1610L-BFSの特徴
- 2.08mだとは思えない軽さ!その自重は脅威の85g
- フルカーボンモノコックグリップへの進化!感度がやべー!
- ベイトフィネスとは思えないパワー!5g程度のシンカーなら撃ちものも余裕
- ティップの追従性!撃ちから巻きなんでも使える!
- 絶妙な長さのレングス!ロングディスタンスアプローチに最適な長さ
- とにかくカッコイイ!←ここ最重要!
フルカーボンモノコックグリップ
感度上昇の手段だという事は分かりますがこのグリップ冬に持つと冷たいです…金属と違いキンキンに冷える訳ではありませんがコルクもEVAも纏ってない分やっぱり冷たい…これにカルコンはさすがに無理。
感度は従来のコルクグリップと比べると上がっているのは実感できますが競技者でもない自分にとっては無用の長物。
手元に伝わる情報量が増えると逆に雑音として伝わってしまうので集中力が切れる原因にもなります。
この部分は見た目もそうですが賛否が分かれるところだと思います。
でも俺はこのデザイン…大好きだぞっ!
ライトクラスだとは思えないパワー
ティップの比較
左がアルティマ1610Lで右がアルティマ166Mなんですがティップ太くないですか?
この太いティップのおかげで撃ち物も結構いけちゃいます!
具体的にいうと3.5g~5gまでのテキサスやフリーリグ、直リグなんかもいけちゃうので本数の限られたおかっぱりには重宝する事間違いなし!ただし具の重量にもよるのでそこはあまり過信しないで下さい!
シンカーが7gを超えるとちょっと厳しいと思うのでその際はM~MHロッドの使用を推奨します。
ティップの追従性
ポイズンシリーズを使われてる人なら分かると思いますがポイズンシリーズって棒みたいなロッドが多いと思います。
ですがこのロッドはティップが柔らかいのでキャスト時やリグの操作時なんかにはある程度ティップが入ってくれるので操作がしやすいです。
操作感としてワールドシャウラに近い感じがします。
これもアルティメットブランクスデザインのなせる業なんですかね使っていて不思議な印象をうけます。
ファーストインプレッション
162L-Sを所持していたので買う前は結構貧弱なロッドをイメージしてました。
ですが実際触ってみるとそんな事はなく、3.5g~5gまでのライトテキサス、フリーリグなんかにも使えるロッドパワーがありました。
使う具の重量にもよりますが5gシンカーを用いたフリーリグ(具はベローズスティック2.8)ではそこまでキャパオーバーを感じませんでした。
ダウンショット、ヘビダンは言わずもがな、ネコリグも色々と試して来ましたので後ほど解説したいと思います。
ロッドスペック
■全長(ft.) 6.10
■全長(m) 2.08
■テーパー FF
■継数(本) 1
■仕舞寸法(cm) 208
■自重(g) 85
■先径(mm) 1.5
■ルアーウェイト(g) 3.5〜10
■適合ライン ナイロン、フロロ(lb) 6〜12
■グリップ長(mm) 242
■カーボン含有率(%) 99.9
2mを超えのロッドですがその自重は驚愕の85g!
ロングロッドの利点といえばロングディスタンスでのアプローチだと思いますが自重が85gなので余裕でシングルハンドキャストが可能!
レンタルボートの接近戦では大きなアドバンテージになると思います!
テーパーはFF表記ですがそこまで先調子ではありません。
ソリッドティップでもないのにあのティップの追従性はアルティメットブランクスデザインのなせる業なんでしょうか…?
私には到底理解できませんが技術の革新は素晴らしいと思いました!
使用感
まだ購入してから日が浅いので本格的なインプレは出来ませんが簡単に使用感(初期インプレ)を私なりにしてみようと思います。
タックルセッティングは以下の通りです
- ロッド ポイズンアルティマ1610L-BFS
- リール スティーズCT 700XH KAHEN スティーズCT用ver2
- ベアリング IXA ダブルボールベアリング
- ライン ジャッカルレッドスプール8lb
プラグは間違いなく使用出来るので今回は重めのスリークマイキーのみテストして来ました。
ブレーバー5.0の1.3gネコ
個人的には1番使い易かった印象、そこそこの重量がありキャストフィール、キャスタビリティ共に合格
操作に関してはティップがそれなりに入ってくれるのでストラクチャに絡めても抜けずに粘ってくれたのも好印象でした!
コスモ0.9g+ハンハントレーラー
リールの性能による所が大きいと思いますがこれも特に問題なし
息子にキャストさせたら「えっ?何これ気持ちわるっ」と最高の誉め言葉を頂戴しました(笑)
2way0.9gジグヘッドワッキー
これは2way自体に重量があるしスティーズAirでも使っているので問題はありません。
MMZナミ
ナミは普通に使えますがチビは無理!
これはキャストして落とすだけなのでカバー周りにベイトフィネスもありかもしれません。
RCリヴィング3.9+ネイル0.45g、0.9gネコ
0.45gになるとキャスト時にロッドがしなってくれないので慣れが必要
0.9gになると普通にキャスト出来ますがここは無理せずスピニングでいいかと。
スリークマイキー115
重量が19gなのでこのロッドではやや厳しかったです。
キャストに関しては問題ありませんがラインが8lbだったので本気のキャストは出来ていません。
12lbにすればいけると思いますがここは無難にMロッド以上での使用を推奨します。
90なら重量10.4gなので問題ないと思います。
まとめ
まだ使い始めて日が浅いので偉そうな事言えませんが…
控えめに言って最高なロッド!
機能的な面でいえばキャスト性能の向上!これは私がいつもソリッドティップを使っているので特にそう思うのかもしれませんが狙ったピンに正確にキャストする事が出来るので腕前上がったか?と勘違いする程です。
当たり前ですが感度も素晴らしく底質の変化も手に取るように分かります。
それとロングロッドと切っても切り離せないのが先重り感と操作性…この2点ですね。
前述した通り先重り感は一切ありませんので軽めのリールと合わせてもらっても余裕でシングルハンドキャストは可能です。
護岸沿いへの平行キャストは勿論、沖の杭へのピッチング、ロールキャスト共に高次元に決まってくれるのでロングロッドとは思えない程の軽量感と操作性です。
メーカーのロッド仕様の解説に「ロングディスタンスベイトフィネスロッド」と記載がありますがロングディスタンスでピンに撃ち抜ける操作性は圧巻の一言です。
ポイズンアルティマ1610Lは購入しても期待を裏切らない最高なロッドだと思いますので気になる方は手に取ってみて下さい。
それではまた!